阿須那の牛馬市

阿須那地区にある、賀茂神社の周辺は“牛馬市”で栄えた地域になります。
神亀2年(725)に賀茂神社の所領八箇所、
矢上・中野・井原・田所・出羽・高原・阿須那・口羽の
牛馬の取引を行ったことが起源と伝えられています。
治承3年(1179)には、源頼朝の愛馬となり、宇治川の合戦では、
佐々木高綱が騎乗した先陣争いをしたことで有名な、
名馬“池月”がこの牛馬市で取引されたと記録に残っています。
平安時代末期には、
伯耆(鳥取県)の大山市と、豊後(大分県)の浜の市とともに
『日本三大牛馬市』のひとつとしてよばれるようになり、
約100年ほど前頃には、1年に5、7、8月に3回市が開かれていたそうです。